高野山 清浄心院が
こんな事に!!


 

        

2013年7月3日に強制執行が行われました。


なんと悲しいことか。

寺の門は、内側にカンヌキがあって、内側からしか開けられないのに
門の表側に穴が開けられて南京錠が付けられています。

住職の許可がないと中に入れません。
予約のお客様は、赤松院と金剛三昧院に泊まることになっているようです。

私服の警察官も午後8時過ぎの終了まで境内で待機してました。
 
東門も閉じられています。

強制執行時に従業員を集めて説明しているのに、
従業員の氏名を書いた業務命令書も
掲示されていました。

 
 
この問題の本質を捉えた記事が、
ある機関誌に掲載されています。
2011年6月の記事
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お寺が、住職が金で動く
「人々に寄り添って生きる」僧侶ら、従業員全員が労働組合に加入。
宿坊の自主経営で闘う! 
(労働プロジェクト取材)
                          
寺院財産を私物化する腐敗と自助能力を持たない本山へ抗議


     4月17日、高野山真言宗、総本山金剛峯寺の聖地(和歌山県伊都郡高野町)
    奥の院から本山前までの約2キロを管理職ユニオン・関西の労働組合員と現地の
    高野山分会員ら70名でデモが行われた。
     沿道の観光客、商店の人々、僧侶にビラ配布しながら「名ばかり住職はやめろ」
    「2億円の使い道を明らかにせよ」「本山は名ばかり住職を辞めさせろ」
    「6年間も放置した本山の責任は重いぞ」「金剛峯寺は清浄心院問題の解決をはかれ」の
    シュプレヒコールがこだました。

     「金」でお寺と住職権を売る宗教界の腐敗現象、その氷山の一角が時たま
     週刊誌などで暴露されることがある。宗教界の密室性、宗教法人法下での住職の
     世襲化、寺の私有化など宗派に関わりなく腐敗現象は進行しているが、
     なかなか公にされず社会問題となっていない。

      この闘いは、金と欲に生きる腐敗した僧侶(住職)、それを補完する自浄能力を
     失った本山機能・本山内局(執行部)と、腐敗を許さず思想に基づく
     「人々に寄り添って生きる」ことを説く僧侶との対決が、「住職」選出の正当性と
     「雇用と生活確保」を前面に出した協同組合的管理・経営をめざした闘いとなっている。

発端と経緯

     2003年、清浄心院の前住職が46才で急逝、後任住職が本山に登録されて
     いなかった。寺院の規則では、その寺の徒弟(弟子)が継承することになっている。
     ところが長老の僧侶の「緊急時につき一年間を」という一声で法類寺院の住職が
     兼務をするという事に決められ、本山である金剛峯寺が申請を受け入れ登録。
     1年後に徒弟に住職が移っていれば何の問題にもならなかったのだが。

     前住職死去後、住職業務は徒弟である僧侶が行っており、宿坊経営は前住職の母親が
    行っていた。1年が経過しても名ばかりの兼務住職は「まだ早い」
     「そのうち」と譲らず、数年後、立ち退き裁判や銀行口座の凍結を行い始める。
     裁判官による和解折衝の過程で、関係者周辺で2億〜数億との金が住職を譲る
     条件として流れる。
     併せて、役僧(住込みで寺院業務と宿坊業務を行っている僧侶)を含む従業員に
    「60日以内に退去せよ」と事実上の解雇通告まで行った。

     宿坊経営をしていた前住職の母親の入院を機に、名ばかり住職の横暴が本格化。
     兼務住職は、国宝のある立派なお寺の住職だが、口約束の1年で住職を譲らず、
     金欲がでてきた。
     自らが住職である金剛三昧院(こんごうさんまんいん)という寺院業務と
     宿坊経営があり、兼務住職の清浄心院のことについては何もしていない。
     清浄心院財産2億円を、裁判を行って自らの手元に独り占めした。金剛三昧院に流用、
     あるいは個人的に使ったりすれば、横領や背任の犯罪となるが、
     その使途と保管は明かさない。

      今の裁判制度では、唯一、本山が申請を受け付けたことで、法的には資産を
     引き出す権利は名ばかり「住職」に認められる。

      争いはすでに6年、組合への組織化が始まり本格的な闘いから3年、
     今では役僧・従業員全員10名が組合加入し、組合と協力して宿坊経営している。
    この闘いを応援する本山勤務の僧侶もいる。

闘いの攻防

     清浄心院で働く役僧と従業員には、社会的に見て平均的な給与が決められ、
     社会保険・雇用保険にも加入している。それに比べて高野山内の寺院では、
     役僧を修行と称して超低額で休みも少なく長時間こき使っていることが多い。
     労働基準法もあったものではない。
    
      慈悲を説く宗教に、生活の糧となる雇用の不安を覚える方々に寄り添い、
     お寺の住職をお金で売買することに異議を唱え、閉鎖社会と噂と村八分のなかで
     組合活動をする僧侶を組合は応援している。これは、大義を貫き、
     腐敗と闘う現代の宗教改革ではないか。

     三年後には、弘法大師が修禅の道場として高野山を開いてから千二百年になる。
     天下の総菩提所である高野山で、それを支える役僧を始め労働者に過度な負担が
     まかり通っている。
     今、本来なら住職になるべき徒弟に、寺院からの立ち退きと立ち入り禁止の裁判が
     かけられ、名ばかりの「住職」がお寺の全財産2億円を独り占めにし、
     宿坊経営の妨害、社会保険の未納の事態になっている。

     昨年5月29日の早朝、何の連絡もなく、清浄心院へ名ばかり「住職」と
     弁護士ら5名が突然きて、従業員を寺務所から追い出し、『令状なきガサ入れ』行為を
     強行。役僧・従業員かつ組合員の許可なく片っ端から机やロッカーを開け
    プライバシー侵害行為が行われた。

     昨年8月30日、この行為や2億円問題を議題とする団体交渉が金剛三昧院で
     もたれた。この場で『令状なきガサ入れ』・プライバシー侵害の事実確認と
     2億円強の使途・保管を示すよう求めたが、弁護士の「適法な行為」のオーム返しで
     何一つ明らかにされなかった。
     11月22日の団体交渉も同様で、同席した弁護士がまったく的外れの対応で、
     かえって交渉を妨害し続けた。その後、労働組合の団体交渉要求に対しては、
     特に「独り占めした2億円の使途、保管場所を明らかにせよ」は、協議議題にあらず
     として拒否をし続けている。

     現在、本来住職になるべき徒弟(本山勤務で金剛峯寺分会の組合員)が、
     清浄心院の寺の宗教業務を。宿坊経営は従来通り従業員が行い、
     労働組合も協力している。
      雇用確保・生活防衛の闘いが、結果的に従来通りの自主経営となっている。
     団体交渉拒否に対しては、大阪府労働委員会に不当労働行為と申立し争っている。
     高野山での住職の継承問題も絡んだ、労働争議は長期戦になりそうである。

 
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また、強制執行当日に以下の文章が配布されました。

新住職が配布した書面
以下は、動産引渡断行仮処分 甲1号証です。
 

        当初金剛三昧院の久利康彰前住職が清浄心院の兼務住職になり、
       その後金剛三昧院住職を辞めて清浄心院の正住職になっていました。
       「山岸氏に立ち退き」や「金融機関に預貯金を寄こせ」などの裁判や
       労働組合との交渉などは、その期間に行われていました。
     
        しかし 、上記書証のように平成25年4月15日に住職が交代しています。
       その日から兼務住職になった清浄心院西隣りの赤松院住職の薮本氏は、
       強制執行までの2ヶ月半に一度の話し合いも就任の挨拶もないのです。
       強制執行の日に初めて、住職であることを知り、初めてその顔を見たと
       いう従業員もいたのです。

 
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